2021/07/28 10:33
和ハッカ
シソ科ハッカ属
和ハッカという日本在来のミントをご存じでしょうか。
名前の由来は香料や医薬品として珍重されていた為、価格が高く
荷が薄く(軽く)ても儲かることという説が有力です。
和ハッカは日本ハッカとも呼ばれていて、名前の通り日本の在来種となっています。
和ハッカの「薄荷脳」と呼ばれる結晶は葉を乾燥させた後、
高温の蒸気で蒸して抽出したものを冷やして固めて出来ます。
Lメントールは昭和初期まで医薬品の重要な原料で、Lメントールが最も多く含まれている
和ハッカは珍重され、北海道の北見地方で大々的に生産され
精製技術も高く貴重な輸出品でした。
昭和初期には精油と薄荷脳の出荷額が世界市場の70%を占めるまでになりました。
しかし、その後、海外の安価なハッカや合成メントールに押され生産量は激減しました。
和ハッカは非常に希少性が高く、多くの方に知られているミントとも特徴が少し異なります。
また、和ハッカには多くの効果、効能があり、様々な方法で活用されています。
ハッカの効果
・胃腸の働きを整える
・リラックス効果
・殺菌、消毒 など
胃の働きを活発にする働きがあることから、消化不良の改善に効果があり、
乾燥した茎や葉を煎じて飲みます。
ハッカの成分か体内に取り入れられると、末梢血管を広げて身体を温める働きをします。
中枢神経を抑制するため、頭痛にも用いられます。
殺菌作用もあり、皮膚炎や虫さされのかゆみに効果があります。
近年の研究でハッカエキスが、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)を
抑制することがわかりました。また、マウスを使った実験により、
ハッカエキスには抗炎症作用と鎮静、入眠作用があることも報告されています。