結月 Yuzuki

2024/03/08 22:06

2023年 にっぽんの宝物において大和の香り七味体験

奈良県大会 グランプリ

全国大会 グランプリ

シンガポール 世界大会 3位

受賞しました。


現在、商品化に向けて制作中

七味キットの内容

山椒

緑の山椒を木の上で赤くなるまで完熟させた、市販ではあまり見かけ無い山椒です。

味は緑の山椒よりも痺れますが、濃厚でパンチが効いています。

香りは柑橘類の香りがし、とても爽やかです。 


唐辛子

吉野産で農薬不使用、化学肥料不使用でおからの肥料で育てられています。農福連携で営まれている畑は草も手作業で抜いています。一味にする工程は石臼を使って丁寧に挽いています。大事に育てられた唐辛子は某有名スパイス企業からもオファーがあったほど。香りと辛味に自信があります。


大和当帰葉

大和当帰(大深当帰)はセリ科シシウド属の多年草。アンジェリカ。

精油(リグスチリド等)を含み、根は神農本草経の中品に収録され、以来歴代の本草書に収載されている生薬です。

主に婦人薬として使用され、冷え性、血行障害、滋養強壮、鎮痛薬などの漢方薬「当帰」として処方されています。

当帰芍薬散などが有名です。

葉は2012年(平成24年)に葉の部分が「非医」扱いとなったことから、有効利用が注目されるようになってきました。

当帰は栽培に手間がかかるため、奈良、和歌山両県境にわずかに栽培されているだけでしたが、

現在栽培拡大に向け、奈良県全体で取り組まれています。

香りはセリ科独特で好みが分かれますがパクチーのようにハマる人はどハマりします。

今回、七味に入れる大和当帰葉は焙煎して香りのクセを柔らかくしたものを使用しています。


キハダ葉

日本をはじめ、中国や朝鮮半島にも広く自生するミカン科の落葉高木。

このキハダの樹皮は、生薬で黄檗と呼ばれ、陀羅尼助、御岳百草丸などの伝統薬の主成分のひとつです。

健胃整腸剤、止瀉薬として広く用いられています。

胃腸薬だけでなく、湿布薬として打ち身や捻挫にも用いられています。

陀羅尼助は1300年ほど前、奈良県の大峰山で修行をしていた役行者が疫病が流行って困っていた民衆にキハダの皮を煎じて飲ませたことが起源とも伝わっています。

樹皮は古くから黄色の染料としても利用されてきました。

このキハダの収穫には、植えてから少なくとも15年から20年という長い年月を要し、最近では葉や果実も注目され、伐採の際には収穫されるようになりました。奈良県も商品化を推奨している薬木です。

今回は伐採の際に収穫した葉っぱを使用しています。


大和橘

大和橘は日本の柑橘類の原種でシークワーサーと共に日本の固有種と研究結果が発表されています。  

準絶滅危惧種で大変貴重な植物です。

その歴史は古く「古事記」「日本書紀」「万葉集」にも登場し、 古事記、日本書紀では

第11代垂仁天皇(すいにんてんのう)の勅命を受けた『菓子の祖 田道間守(たじまもり)』が艱難辛苦の末、

常世の国から持ち帰ったとされており、不老不死の妙薬として紹介されています。 

「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)=永遠に香っている果実」と詠われ、常緑の葉は冬を力強く越し、

永遠を意味しその実は鈴なりのごとく沢山実ることから不死や子孫繁栄の象徴とされています。 

京都御所・紫宸殿の「右近の橘、左近の桜」や、ひな祭のひな壇に飾られることで知られています。 

家紋や文化勲章、500円硬貨のデザインにもされています。 

ヤマトタチバナにはビタミン類だけでなく、柑橘系の植物に多く含まれるフラボノイドの一種であるノビレチン、

タンゲレチンなどの機能性成分も豊富に含有されることが判明しています。

温州みかんの数十倍とも言われています。

 ノビレチンは抗認知作用の研究で注目されています。

今回は陳皮と葉を使用しています。


吉野ニッケイ

日本に自生するクスノキ科の香木。

日本のシナモンと言われています。以前は根皮をニッキ水や八つ橋等に使われていました。

今では国産のニッケイはとても希少なものとなりました。


杉のすり鉢や黒文字のすりこぎを作成してしている工房

吉野杉箸 工房きえん

日本三大美林の1つ吉野杉は杉の中でも高級ブランドとして位置づけられています。

年輪が細かく色 香りよく粘り強いのが特徴で、きれいに割れる割裂性があります。

建築資材を切り出した残りの端材(背板)を余すことなく利用し一膳一膳丁寧に加工して吉野杉割り箸は作られています。


工房きえんでは自然の恵みを最大に活かし安心して使っていただける吉野杉の割り箸を制作しています。

割り箸は森林資源の無駄遣いと誤解されたこともありましたが国産材の割り箸を使うことはエコでありCo2の削減にも繋がります。割り箸製造から出る端材も使いきれるよう取り組んでいます。

吉野杉割り箸発祥の地 下市町で先人の知恵と技術を継承し新しいことに挑戦しています。


工房では吉野杉割り箸の見学 割り箸づくり体験 夏休み木工体験教室を開催しています。


工房きえんの商品


・吉野杉天削げ割り箸

・人にやさしい片手で割ること ができる割り箸

・吉野杉こぼく一枚板のすし桶

・吉野杉こぼく 一瞬で高級酒        吉野杉スティック

 ・吉野杉もれるぐい呑み 

・吉野杉檜の器 食器

・吉野塗りのお箸

 ・カンナクズ一閑張

・カトラリー他


これらのコラボで作った七味の手作り体験キットとなります。


七味と言えば京都や長野、東京が有名です。

七味は元々、漢方薬からヒントを得て、吟味した7種の素材で創ったのが始まりと言われています。


奥大和は薬狩りが行われた地として、奈良のボタニカルで奈良らしい七味があれば面白いのではと言う発想から作りました。そこに奈良県のブランド、吉野杉をコラボしました。


手作りすることで薬草にも興味を持って頂き、香りや辛味を好みで調整して頂く。

全て奈良の素材で味も香りも楽しんで頂ける一品になればと思っています。


体験の流れはまず山椒を吉野杉のすり鉢に入れ、クロモジの擦りこぎで叩き、潰し、擦ります。その上にそれぞれの素材を混ぜ合わせます。


世界大会用 PR動画


奈良県の宝物グランプリ